婚活のレールを降りた43歳美女が「今が一番幸せ」と誇れるワケ。転機となったのは母の言葉【谷口友妃】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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婚活のレールを降りた43歳美女が「今が一番幸せ」と誇れるワケ。転機となったのは母の言葉【谷口友妃】

ミドル独女~私たちのホンネ~ 43歳真弓さんの場合

■恋愛結婚は考えられなかった

 

 真弓さんが婚活を始めた理由は、「恋愛結婚はナイなぁ」と思ったからだという。

 真弓さんの恋愛遍歴や恋愛観を探ってみる。

 学生時代から付き合う人は常にいたが、5カ月以上続いたことがなかった。

「高校生のときは、中学から仲が良かった男の子との交流をずっと続けていました。お友達の延長線上にちょっと関係が深くなる男の子っていう立ち位置でしかないから、友達と彼氏の境界線がよくわかってなくて……。ちょっと深い話ができたり、遊びに誘ってくれたり、何かおもてなしをしてくれる人を彼氏だと思っていました」

 特定の異性に強く惹かれる感覚は薄かったようだ。その代わりに男女の別なく「知性」に惹かれる傾向があった。

「友達の紹介で出会った話の面白い女の子に、恋に近い感情を持ったことがあります。見た目やステータス、性別なんかの表面的なところではなく、会話の深さ・頭の回転の速さ・ユーモア・洞察力などに魅了される“サピオセクシュアル”って言葉を知ったとき、しっくりきました」

 だからトキメキを感じるのは、本で作家の考え方に触れたとき、ウィットに富んだお笑いを聞いたときなど、様々な場面である。セクシュアリティの自認も含めて人とは違う感性を持つ真弓さん、一般的な恋愛→結婚というレールには違和感が強かったはずだ。

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谷口 友妃

たにぐち ゆき

幼少期に父を亡くしシングルマザーの家庭で育つ。心臓病の母との生活で感じた社会の歪みや、働く意味を求めて天職探しをした経験などから「仕事と生きがい」、「幸せな社会のつくり方」などのテーマに関心を持つ。2014年から執筆業を始め、多様な業界で働く人を紹介する社内報の巻頭記事や医療情報の取材記事、介護問題を扱う著名人の連載インタビュー企画などを担当。過去に取材した人の数は2000人以上にのぼる。読売新聞オンライン、みんなの介護「賢人論。」などに記事を執筆。

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